毛筆なんてやる意味あるの?

こんにちは。品川で書道教室をしている桂泉です。
今回は「毛筆を習うと字が格段に上手くなる!」というお話をさせていただこうと思います。

「受験に毛筆は無いからやらなくて良い」
「普段の字さえ上手になればいいので」

そんなお考えの方も、もし、ちょっとでも字を美しく書けるようになりたい!と思われるなら知っていただきたい事があります。

例えば鉛筆で「三」と書く時に全ての横線を水平に書いてしまうと表情の無い線になってしまいます。

実は、三本の横画 (横線)の表情やリズム感は全く違います。
「一画目の横画は天をわずかに見上げるがごとく」
「二画目の横画は若干右上がりに(又は平らに)」
「三画目の横画は右上がりにわずかに弧を描き最後は伏せる」

これを小さな鉛筆文字で理解する(させる)ことは子供に限らず大人でも結構大変です。

筆文字の筆勢が鉛筆やペン字の大元です。

ですから、筆の弾力を活かし「大きく」「リズム」を感じて練習する事がとても良い習得方法になります。
鉛筆で書く場合でも、それを学び取った人が書いた「三」と、そうでない人の「三」は、全く違って見えるのです。
何度も書いて、頭だけでなく身体で覚えるのです。

一例ではありますが、
「王」「玉」「宝」「青」「春」などなど

三本の横画がある文字に、これが応用されます。

これに限らず毛筆を習うと色々な線の引き方やリズムを覚えるので、鉛筆の線にも波及し一本一本の線質が変わってきます。

字を構成している一本一本の線が変われば、当然文字全体の形や風情も変わります。
ですから毛筆を学ぶ事は、字の上達に非常に効果的で意味のあることなのです✨
では、逆に毛筆だけ習えば普段の字(鉛筆、ペン字)が上達するのか。
残念ながらそうとも言い切れません。(長く毛筆を習えば別ですが)

日常の多字数の書き文字に対応するには、毛筆と硬筆の両方を行うのが良いと私は考えています。特に小さなお子様の場合や字に苦手意識をお持ちの大人の方はこれを組み合わせると理解、習得に有効だと思っています。

書道教室「桂泉」では小学生の 99 %の方が毛筆も希望され、硬筆と両方を学んでいます。
6年生にもなると鉛筆の字も、大人顔負けの美文字になっている人が続出しています!

年齢問わず積み上げる事、継続は力と感じております✨✨

※「三」の書きぶりは芸術書道や古典によってはこれに当てはまらない場合もあります。あくまで書写的領域における一般的な書き方をご説明させて頂きました。

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